こんにちは、今回はXSR900をレンタルしたレビューです。
品薄状態のXSR900ですが、YSPの中でもで1店舗だけXSRをレンタルしているところがあったので8時間コースで借りてきました。
このバイク、デザインがすごくツボで予約した後は仕事が手につかなくなるくらい楽しみでした。
<印象に残った良いところ>
■軽い!
普段乗っているハーレーが300kg強あるので、それと比べるとそりゃそうだろうと言う感じですが。
ただ、私は400cc4気筒ネイキッド(FZ400)、650cc2気筒(W650、er-6n) にも乗ってたこともあります。それらと比べても取り回しがすごく楽で、立ちゴケの不安が全然ありませんでした。押し引きはもちろんのこと、またがったまま移動するのも楽です。
■加速がすごい!
ものすごい吹け上がりと共に、あっという間に加速します。実際0-100km/hまで何秒なの?とかはわかりませんが、「公道でいつこのパワー使うんですか?」っていう感じです。
単純に早いだけでなくて、加速「感」を味わえる音の演出も良いなと思いました。
3気筒のちょっとザラついた感じと、マフラーからの排気音が荒々しくてメーターのスピード以上にスピードが乗っている感じがします。
■乗り味が滑らか
乗る前はもっとスパルタンなバイクかなと思ってたのですが、久々のネイキッドでも不安なく乗れました。バイクとしての基本性能が素晴らしいです。
サスはよく動く、ブレーキはじんわり良く効いてくれる、ステアリングも自然で、文句のつけようなく乗りやすい印象でした。変な挙動がない。夕立に振られて、路面がびちゃびちゃでも怖くない。
ドライブモードはスポーツモードを使ってもアクセルを丁寧に操作すればギクシャクすることなくスムーズです。
基本は5速か6速で下道巡航可能。山道も下からしっかり粘るエンジンなので、ギア選びに困ることなくスムーズに走ることができました。
■クイックシフターが優秀
これは簡単に言うと、クラッチ操作なしでギヤチェンジできると言うものです。
アクセルを開いている時:シフトアップ可能
アクセルを閉じている時:シフトダウン可能
ただし、回転数が低い時にはクラッチ操作をしないとギヤチェンジができません。
クラッチは元々軽いので操作自体は苦にならないのですが、アクセルを捻ったまま連続でシフトアップしていくような加速ができます。峠道でシフトダウンする際も、エンブレを気にせずスムーズにシフトダウンできるので、とても走りやすいです。
結果、ブレーキとハンドリングに集中できるので、ちょっと気持ちに余裕が持てますね。
<その他>
■足付き
私は168cm 75kg 足短めです。両足の親指の付け根くらいまではしっかり付きます。
またがると結構シートが沈みます。
片足だとべったり地面につくのと、車体がとても軽いので不安なく乗れました。
■ポジション
先代のXSR900と比べると前傾気味のポジションです。そこそこスピードが乗ってる状態の方が楽です。低速で長時間だとちょっとしんどいなと思いました。
タンクは絞り込まれているので、ニーグリップしやすいです。
ステップ位置は乗車中は良いのですが、足をつくとちょうどふくらはぎに当たります。
■シート
あくまで私の場合ですが、乗っている間ずっと足の付け根辺りが痛かったです。
シートは柔らかいし、角が干渉する訳でもありません、多分私の動脈に変な感じに当たって血流が悪くなったせいなんじゃないかなと思います。この部分はかなりキツかったので、買う前にきちんとまたがっておいた方がいいと思います。
■バーエンドミラー
色々捉え方はあると思いますが、私は全然アリだと思います!視線移動は必要ですが、十分に後方確認できます。私はすり抜けもほぼしないので、そこも関係なし。
<欲しくなったか?>
手持ちのハーレーの代わりになるだろうか?という気持ちで乗ってみたのですが、残念ながら乗り換えたい、増車したいとは思えませんでした。
なぜなら、そこそこ早く走らせてこそのバイクだと思ったからです。「飛ばせ飛ばせ!」と語りかけてくる系のバイクです。
やっぱりこの手の走行性能を尖らせたバイクは自分には合わないんだなと改めて思いました。
・他のスポーツタイプのバイクもほぼそんな感じだと思いますが、ゆっくり走るのがとにかくキツイです。気持ちの良い速度域が高すぎる。前の車が遅いと抜きたくなるし、前傾気味のポジションなので景色を見やすい訳ではない。
・3気筒とは言え4気筒に近い特性なので、よくも悪くもスムーズで、鼓動感のような味がない。
似たようなコンセプトのバイクなら上位モデルの方がいいだろうと!思いこんでいたのですが、XSR900に乗ってみて「むしろXSR700やMT-07などのミドルツインをあえて選んだ方が楽しいんじゃなかろうか?」と思いました。その方が低めの速度域でも気持ちよく走れるのではなかろうかと。
私の求めるものとは真逆の特性のバイクでしたが、デザインはやっぱり好きなので、最後にたくさん写真を載せときます。
事前にこのバイクを調べていてマフラーの溶接跡がもったいないなと思ってましたが、普段の視点だとそんなに視界に入ってきません。
でもせっかくこんなにディティールにこだわっているバイクだし、純正でもいい音のするマフラーなのですから、マフラーの外観にももっとこだわって欲しかったなと思います。もったいない。
そういえば、このバイクには純正オプションのトップケースキャリアがついてました。
積載性ほぼゼロなのでありがたい装備ですが、このバイクはやっぱり買ったそのままの状態でキープしたいですね。
シート下にわずかなスペースがありますが、シートの裏から鍵を挿してガチャガチャやるタイプなので、ETCを入れるくらいのスペースと割り切った方が良さそうです。