今日は、フルモデルチェンジしたYAMAHA MT-07 Y-AMTを4時間レンタルしてきました。
一応乗り換え候補として。
例によって、車体剛性やらブレーキ性能やら、旋回性などについて私レベルでは何の不満もありませんのでその他の部分のレビューを書きます。

◾️Y-AMT(オートマ)とマニュアルモードについて
乗っていると、かちゃかちゃと勝手にギアが変わります。
街乗りの低速だと、ちょっと衝撃が気になることもありました。タンクがスリムで、マット塗装の場合はよく滑るので、気を抜いていると股間をタンクにぶつけます。
YouTubeでレビューを見ていると、「ほぼマニュアルモードしか使わなかった」みたいなレビューをよく見かけますが、私の場合はむしろ峠道の方がオートマがありがたかったです。
特に下の峠道や、勾配が急でRの小さな峠道。他のバイクならギア選びや、エンストに気を使うような状況でも、このバイクではその辺りを全く気にすることなく走らせられるので、とても安心感があります。
峠道ではエンジンがそこそこ回っている状態なので、シフトチェンジの振動もあまり気になりませんでした。
あとは、路肩への駐停車、発進時、路面の段差や、後続車が気になるようなタイミングでも、クラッチ操作をしなくて良いので、スムーズに停車・発振ができますよ。
一方で、田舎道を定速で流すようなシーンだと、すごく退屈で、眠くなってしまいます。
そういう道の方が、マニュアルモードが向いているような気もしますが、そもそも定速だとほぼシフトチェンジしないので、やっぱり眠くなります。
ーBMWやHONDAと比べると?
BMW R1300のオートマにも先日試乗しましたが、MT-07の圧勝でした。BMはがっちゃんがっちゃんと、かなり大袈裟な音と振動が気になりました。
HONDAのE-clutchと比べると、オートクラッチの動作感には大きな差は感じられませんでした。ただし、Eクラッチは、クラッチ操作だけが自動なので、シフトチェンジは勝手にやってくれません。CB650Rは、ベースが良いだけに、オートマやハンドル周りでのシフトチェンジができないのが中途半端でちょっと勿体無いと思うところです。
ホンダのDCTとはオートマという意味では同じですが、別物です。DCTはデュアルクラッチなので、変速ショックがほぼないんです。スクーターのような滑らかさでありながら、手動でもシフトチェンジもできます。車体特性なんかも含めて、私の場合はレブル1100の方が好みでした。
私がMT-07を買ったなら、ほぼオートマで乗りつつ、比較的緩めの峠道で、しっかり加速したいときだけ、SPORTSモード(速い方)でマニュアルシフトすると思います。
SPORTSモードにすると、エンジンのトルクがモリモリと感じられる特性になるので、これが本来のMT-07系の乗り味なのかなと思いました。言うまでもないかもですが、1100ccのゼファー、800ccのR80より圧倒的に速いです。
◾️嗜好品として見た時に
ーエンジン
エンジンの鼓動感にも少し期待してたんですが、鼓動感はあると言えばあります。しかし、鼓動感を期待するなら素直にVツインの方が良いと思いました。
バイクメーカーで働く友人に聞いて見たところ、最近はエンジンのメカノイズに対する規制も厳しくなっているそうです。
手持ちの旧車たちと、現行車の間にどんな違いがあるのか?キャブとFIの違いをどう感じているのか?
長らく言語化できていませんでしたが、開発された時代背景により、メカノイズの出方も違うことが、乗り味の違いにもなっているんだと気づきました。
何が言いたいかというと、新型のMT-07は素晴らしいバイクなのですが、ムダが無さすぎて何だか最近のコンパクトカーに乗っているような気分になってしまうんです。
R1300GSも、NINJA1000も同じような感覚でした。
タンクの上にいい音を出す(らしい)穴が開いています。手で閉じたり開けたりして見ましたが、私にはいまいち効果はわかりませんでした。
他の造形に比べて随分シンプルなので、音をちゃんと出すために、開口の制約が足枷になったのでしょうか。

ーデザイン
完全に好みですが、私は先代の方が好きでした。つり目もいいんですが、25年モデルの顔の部分の造形の纏め方が好きじゃない。つり目を強調するにしては、真ん中のプロジェクターヘッドライト部が変に主張しすぎている。顔周りの造形がディティールの寄せ集めみたいになっていて、どこを強調したいのかわからないのがすごく気になります。メーターステーのカバーも、妙に主張してきます。

あとは、安そうな仕上げの樹脂パーツだらけなのがちょっと寂しい。
同じ樹脂パーツ多様なT-MAXの方が、無塗装の樹脂も、非常に多くのシボパターンを使って、エンジンその他、部位ごとの塊で見せようとしている意思が感じれるんです。
一方で、MT-07の方は、一つ一つの部品はしっかりデザインされているものの、顔まわり同様ディティールの寄せ集めみたいになっていて、何だか一体感が感じられません。
スヴァルトピレンは、MT-07同様、樹脂だらけなバイクで、全部がカバーされているわけでもないのですが、全体に一貫した意思が感じられるので、結構機械部品が露出していてもまとまりが感じられるデザインなんですよね。
その観点で、カラバリの中では黒が一番まとまって見えるんですが、全てマット仕上げでリフレクションが入らないので、これがまた写真映えしない。

トレーサー7か、XSR700がXSR900みたいなデザインになれば、真剣に検討するかも知れません。


リヤフェンダー、純正キャリアとも、執拗なまでに形状を作り込んであります。
視野フェンダーのステーの側面は、スチールの板金部品です。
全ての部品で造形力が暴走しているかのごとく、隅々まで執拗に作り込んであります。
以上、YAMAHA MT-07 Y-AMTのレンタルレビューでした。