前回に続いて、今回は2004 XL1200Cのイマイチなところです。
先に断っておくと、僕はバイクを早く走らせること、上手に操作することに関してはヘタクソです。ただ、事故らないために周りの車の状況は人一倍気にしているので、これを阻害するようなポイントを特に気にしています。
×2004 XL1200のイマイチなところ×
■ブレーキが効かない
車重が重いことに加え、ブレーキの仕様により、制動距離がものすごく長いです。
ですので、街中でも高速でもかなりマージンをとって走っています。
キャリパーを交換したいのですが、ボルトオンが見当たらなかったり、どうやらFフォークも強化しないとダメっぽいやらで躊躇気味です。
ただ、思い切り踏んでも中々ロックするところまで行かないので、よく解釈すればロックしないことを狙ってるのかも知れません。ブレーキをかける時は、リアブレーキをメインに考えて、思い切りリアブレーキを踏み込んでいます。
■低速がギクシャクして、右左折や急な峠道で乗り難い
これまでに乗ったバイクと違って、右左折などででクラッチを切ることがとても多いです。
そんなものかなと思っていましたが、ダイノマン のスムーズバルブをつけてみたところ、低回転、定速時のギクシャク感が随分改善されて乗りやすくなりました。
アクセルオフ時のエンブレがかなり穏やかになります。高速などでも随分楽になるように思います。きっとエンジン、燃費にも優しいでしょう。
ボルト2本で2万円弱なので割高な感じはしますが、これはオススメです。FIモデルの場合は、さらに効果がわかりやすいそうなので、高額なFIチューニングの前に試してみるのが良いそうです(メーカさん談)。もし効果が分からなくても、中古ではあまり出回っていないパーツなので、すぐ売れると思います。
僕の場合は、ツインテックとジェットの番手を挙げていることで低回転時のトルクが随分上がっているので、その部分も低速時の乗りやすさに繋がっていると思います。
■段差での突き上げがすごい
オーリンズの36Eの296mmが入っていますが、大きめの段差でくる不意の突き上げが結構キツいです。
純正はかなり硬いそうなので、リアサスは交換必須ですね。
336mmにしたいところですが、足つきも悪くなってしまうので、今の状態が落とし所でしょうか。シートをK&Hコブラシートに変えたら、結構楽になりました。K&Hのシートは、初めは硬いですが、しばらく乗ってくると馴染んできます。
また、形状的にお尻を置く場所に自由度が出るので、長距離の時でもポジションを少しずつ変えて疲労を軽減できます。
別の多く出回っているシートも試しましたが、余りにダイレクトに衝撃が伝わってくるので5kmくらい走ってすぐにK&Hに戻しました。製造方法はほとんど一緒なのに、乗り心地が余りに違いすぎてびっくりしました。
■冬場にバッテリーがすぐ上がる
フライホール、クランクが重いので、エンジン始動にものすごく電気を食います。
ですので、低温でバッテリーが弱り、始動性が弱くなる冬場にはすぐにエンジンがかからなくなります。
バッテリーが上がると言うか、バッテリー残量があっても、始動できる限界容量をすぐに割ってしまうと言うことでしょうか。
冬場に乗らない期間が一週間を超えると、始動できないことが多かったので、諦めて充電器を買いました。賃貸でバイク置き場で電源を取れず、バッテリー外さなければならないのですが、メインヒューズを外して慎重に作業すれば案外すんなり外せました。
↓ハーレー 純正と中身は同じバッテリーテンダー
■ウインカーが使い難い
ハーレー 独特のウインカーで、スイッチが左右独立&オートキャンセルです。
確実にオートキャンセルがかかればいいんですが、進路変更や、右左折の半径によってはオートキャンセルが効かないことも多いです。
さらに、致命的なのがスイッチがグリップから遠いことです。特に右スイッチはアクセルを操作したまま押すのがとても難しく、ウインカーを出すのがワンテンポ遅れます。エンブレも強いので、進路変更のタイミングをよく逃します。
スイッチの端を外側に伸ばす純正オプションもあるのですが、取り替え作業が面倒なようなので後付けのスイッチ延長パーツを貼り付けました。
グリップの握りを変えなくてもスイッチを押せるので、これで右左折や高速も乗りやすくなりました。
僕はクラフトマンのパーツを取り付けてみましたが、パーツのエッジがプレスで打ち抜いた後にほぼ処理されていないようで、ピンピンでした。せっかく効果(価格も)の高いパーツなのでもったいない、、、。
そのままではグローブやカバーなどにひっかかったり、グローブを痛めたりしそうなのでわざわざエッジを削りました。引っかかる機会が多ければ、両面テープも弱くなりそうですし。
実際使ってみるとキジマのものでも機能的には大差なさそうなので、価格面も含めてそちらの方が良いかも知れません。
■クラッチが重すぎる
ハンドル交換でクラッチケーブルが余り気味になっていることもあり、クラッチが激重です。
もはや筋トレ器具です。スポーツスター のムックを見ていると2004年モデルから2005年モデルになる時に少し軽くなったそうなので、2004年モデルは特に重いようです。
ケーブルにオイルを挿してマシになりましたが、それでもトライアンフに試乗した後にスポーツスター に乗ったら「あれ?壊れてる?」と思いました。他のリッターバイクのクラッチが軽すぎて不思議でなりません。
南海でキジマの細身レバーのセール品を見つけたので、物は試しにと取り付けてみたら思いの外クラッチ操作が楽になりました。
純正の太いレバーは、指の第2関節まで力を入れ続けていないとレバーを引けませんが、細いレバーだと曲げた状態の指に引っ掛けるだけでレバーを引けます。レバーを引く重さ自体は変わらないですが、指の力の入れ具合が変わることで、クラッチ操作の負担の軽減されるようです。次はケーブル変えるのと合わせてクラッチに対策部品を入れたいです。
■メッキが錆びる
新品の見た目は綺麗なのですが、国産と比べて錆びやすいです。
同じような年式で、そこそこやれた国産車でもメッキは、磨けば綺麗になりそうな個体が多いからです。
サビ取りキングとメッキングによるサビ取りと保護をこまめにやってます。
サビ取りキングでダメな時は、花咲G→ピカール→コンパウンドの順でコンパウンドの荒さを上げてサビ取りを試みています。
深い傷、深い錆でどうしようもないものは中古で状態の良いパーツを買って交換しました。
純正新品パーツはものすごく高くて手が出ませんが、スポーツスターは売れた数が多い、長年同じパーツが使われている、カスタム率が高いことによりキレイなノーマルパーツが手に入りやすいです。
■挙動が重い
押し歩きが大変です。ハーレーの他のファミリーに比べたらマシですが、国産よりだいぶ重いです。これは仕方ないですね、、、。乗ったまま動かす方が楽なことが多いですが、足を滑らすと押し歩きよりも車体をコカしやすいので注意です。
■ネジがものすごく固着する
ハンドル交換しようとしたときに、ライザーのボルトをねじ切ってしまい、深夜のガレージで途方に暮れました。キャブのカバーのビスも1本ナメちゃったので、ネジザウルスで外して、六角ステンボルトに交換しました。ここ純正ならmm規格のボルトが使えるのでホームセンターで買えます。
それ以来、新しくネジ、ボルトを外す時はめちゃくちゃ慎重です。特に壊すと走れなくなるような部分はお店に任せることにしました。
振動が強いためか、高トルク締め付け&ネジロックで尽く固着してます。国産の古いバイクではなかったことです。
■純正部品が高い
新品は高いけど、社外互換品や中古パーツが入手しやすいのが救いです。
☆まとめ☆
これまで色んなバイクに乗ってきましたが、スポーツスターは独自の味わいがあるのと同時に、クセも強いバイクだと思います。チーズに例えると食べやすい6Pチーズではなく、匂いの強いブルーチーズみたいなものだと思います。革だと、メンテナンスが楽なガラスレザーではなく、メンテナンスに気を使うが味わいの深いコードヴァンです。
そのままでは慣れるのに苦労しますが、手を入れた分だけ自分にとって乗りやすいバイクに変わっていきます。その差がわかりやすいです。独特のクセも良く言えば愛着のわくポイントかなと思っています。
他のバイクから乗り換えてガッカリしたところがあったとしても、ぜひ手を加えて自分のバイクにして頂ければどうかと思います。